アナスタシアは、常に『神』なる存在を身近に感じて生きています。
困った時だけ話しかけるのではなく、いつもまるで自分の肉親のように語りかけ、ときにはわがままな小さい子供が親に欲しいものをせがむような執拗さで問いかけることさえあります。
アナスタシアが神なる存在にどうしても聞きたかったこと、それはなんでしょう?
これだけの能力を持ってしてもわからないことがあるのですから、私にはその問いさえも思いつきません。スーです。
本日もお越しいただきありがとうございます。
アナスタシアは、メグレ氏と過ごす3日間の中で、いろんな真理を無邪気に聞かせてはいぶかしがられていましたね。
アナスタシア的には、一応メグレ氏の理解できる言葉を使って話しているつもりなのですが、いかんせん内容が内容だけにどうしてもすんなりとは受け入れらないことの方が多いのです。
ある日、自分の生き方や信仰についてメグレ氏に説明しようとしていたアナスタシアでしたが、メグレ氏が理解できる言葉がどうしても見つからなかったのです・・・。
「答えなさい!答えて!教えなさい!」
アナスタシアはメグレ氏の目の前で、響きわたるシベリア杉、リンギング・シダーの幹に両手の手のひらをあてて、対話を始めたのです。
答えを得るまでの不可解な現象
最初から熱烈な感じで話しはじめたアナスタシア。
- 言葉だけでなく、サウンドでも
- 何かについて説明や証明を試みた
- 何かを懇願
それに対して、シダーは、
- パチパチとはぜる音
- シダーの光線は輝きを増し、層も厚くなった
するとアナスタシアは、
- 命令するようにきつく言い放った
- 「答えなさい!答えて!はっきりと説明して!教えなさい!教えて!」
- 頭を振り、裸足の両脚を踏み鳴らした
リンギング・シダーの光線は、
- 頂きの光輪から青白い輝きがシダーの光線の方に勢いよく流れ
- 光線は突然シダーから離れて上空へと飛び立った
- 溶け込んだようにも見えた
- シダーのほうへと昇っていく、もうひとつ別の青みがかった霧か雲のような光線
- 同じ雲のようなかろうじて見分けられるかすかな光線
- これらの光線がアナスタシアの方に向かって流れてきた
- 彼女には触れず、周りの空気に溶けて消えていった
アナスタシアが再び、
- 尊大な態度で両足を踏み鳴らし
- シダーの幹をぴしゃりと打った
それを受けたリンギング・シダーは、
- 輝いていた針葉が動きはじめ
- 照らしていた細い光線は合流して1本の雲のような光線になった
- その光線がアナスタシアに降りてきたが彼女には触れなかった
- アナスタシアから約1メートルのところで、蒸発したように空中に消え
- 約30センチのところで完全に消えていった
アナスタシアはそれでも頑固なまでに何かを懇願し、要求し続けていました。
突然、光線が彼女の方に向かって炸裂し、閃光電球のように彼女を照らし出した。
小さな雲がひとつ、アナスタシアのまわりに形成され、やがて消えはじめた。
シダーから発していた光線は溶けて見えなくなり、針葉から流れ出ていた細い光線も消えていった。
アナスタシアの周りにあった小さな雲は完全に消えていた。
それは彼女の中に入ってしまったか、あるいは空中に溶けていったようだった。
ここで、ようやく答えを得たのでしょうか、アナスタシアはくるりと向きを変え、満面の笑みで顔を輝かせながらメグレ氏のほうへ向かってきたのです。
祖父と曾祖父に叱られる
この一連の、シダーとアナスタシアのやり取りを、アナスタシアの祖父と曾祖父が見ていたのです。
アナスタシアは、この二人の姿を見つけると、まるで悪いことをした子どものように動揺したのです。
白髪の曾祖父の声が響き渡ります。
「お前の無礼でわがままな接触の仕方は、許されるものなのかね?」
「おまえは何をたずねていたのだ?」
アナスタシアは自信を持って答えます。
「真実を理解しない人々にどうやって理解させるのか、感じない人々にどうやって感じさせるのか」
「真実に目覚めることができない人々への責任は一体誰にあるの?それに目覚めない人?それともそれを伝えない人?」
「なんだって? お前は……自分の責任だと言いたいのかね?」
曾祖父は動揺を隠せない様子で言い、最後には彼女の全てを受け入れ、心と魂が命ずることを行うように言い残して去って行きました。
祖父は、そうやって甘やかす曾祖父のことを非難しながらも、全てを受け入れ認めていくんですね。
年長者であり、アナスタシアの育ての親でもある二人にも、アナスタシアの意図の純粋さが十分に伝わったことでしょう。
これはもう誰も口出すことのできない彼女の一人勝ちです。
そして、アナスタシアが得た答えとはなんだったのでしょう?
大災害以外の方法で
アナスタシアは、真実を理解しない人々だけが悪いのではなく、それを伝える方法が十分に効果的でないと考えています。
真理の本質に目覚めることができていない人々のせいで、地球の浄化作用である大災害がもたらされているのだとしたら、その人々を作り出しているのは何か?
そこをクリアにしたかったのです。
人間は相反するものの融合体
神が人間だけに与えたもの、それは、完璧な自由です。
最初に神が人間に与えた光あるものすべてを利用できる自由。
同時に別のものを利用することもできる自由。
人間は相反するものの融合体なのです。
「ほら、素晴らしい太陽が輝いている。これは神の創造物。すべての人に与えられている。あなたにも私にもヘビにも草にも花にも。
でも、蜜蜂は花から蜜をとり、蜘蛛は毒を吐く。それぞれが自分の目的を持っている。蜜蜂も蜘蛛もそれ以外の生き方はしない。
人間だけよ!
ある人は太陽の最初の光線のきらめきを喜び、別の人はそれを呪う。
人間は蜜蜂にも蜘蛛にもなれる」
アナスタシアは、人が何か重要なことをするときには、二つの相反する要素がつねにそこに含まれると言います。
そして、私たち人間は完璧に自由でしたね・・・。
どちらを選択するか、自分自身の持つ純粋性と自覚によって決めるのです。
神は肉身も声も持っていない
私たちが何を選べばいいのか、それを神から聞き出すことはできません。
神は、いかに生きるべきかを万民に向かって声を限りに天から叫ぶことはできないですから。
しかし、もちろん、神はすべての人間が幸せに生きることを願っています。
だから、神は息子と呼べるある人々をこの世に遣わされていると、アナスタシアは言います。
- それぞれ異なる人々にそれぞれ異なる言語で語りかける
- あるときは言葉で、あるときは音楽や絵画の助けを借りて
- あるいは何かの行為を通して
私たちにつねにアクセスしてくれているのです。
しかし、その真理に耳を傾ける人もいれば、迫害する人もいるのがこの世界なのです。
たとえばイエス・キリストの場合のように・・・。
一部の人だけが彼らの言葉をきちんと受け止め、ほかの人々はそれを理解することができず、幸福の法則において違反を犯してしまうのです。
すると世界はどうなると思いますか?
大災害が起こる原理
「なるほど、だから神は地球規模の大災害や、最後の審判などで人間を罰しようとするのかい?」
あなたもメグレ氏と同じことを考えましたか?
よく言われていますよね、地球が自ら浄化するために大災害を起こして、悪を一掃するとかなんとか・・・。
これまでこのアナスタシアシリーズを読んでいただいている方には簡単にわかることですが、
神は愛です。
「神は誰をも罰しないし、大災害など必要としない」
これは間違いなく真実だと思います。
しかし、完璧な自由を与えられたがゆえに、人は間違いも犯します。それを想定してなのかどうかはわかりませんが、創造の初めから計画され、創られていたことがあるそうです。
「人間が真理の本質に目覚めないまま、ある限界に達したとき。人間の中に現れる闇の原理が臨界点に達したとき。
そのとき、総体的な自己壊滅を回避するために、地球の大災害は、多くの人間の生命を奪って、有害で人工的な生活システムを破壊する。
大災害は生きて残された者たちへの教訓となる」
そして、この大災害と呼ばれるものは、地上レベルの計算で、何十億年も繰り返されていると言います。
愚か過ぎませんか?
大災害の後の恐ろしい地獄は、紛れもなく人間が創り出したものです。
この地獄に陥る生き残った人々、そして彼らの子供たちの代になって、本来の根源なるものに立ち返ったような生き方をし、その後天国と呼べるようなレベルにまで到達するのです。
この天国は当然逸脱していき、再び振り出しに戻るのです。
この大災害の原理についての似たような解釈は、現代においても知る人が少なくないのではないでしょうか。
ただ、私たちの意識と行動によって起こっているのであれば、私たちの意識と行動を変えれば、この地球自体にとっても無駄といえる大規模な災害は防げるかもしれない、と考える人はどれくらいいるでしょうか・・・。
神の声は神の粒子をとおして現れる
人はみな神の子。この聞き慣れた文言もあながち宗教上の常套句だけではないようです。
「人間は誰でも、その誕生の時に神によって吹き込まれた小さな神の粒子を持っている。
神はご自身の半分を人間に与えられた。」
そして、その粒子をとおして神は私たちに語りかけているというのです。
「彼の答えは、人が自分自身の考えを突然発見するようなかたちで現れる。
結局彼は、すべての人の内にある彼の粒子をとおしてしか話すことはできず、その粒子は振動のリズムによって、情報をその人の内のすべての部分に送り届ける」
神だけがこうして語りかけてくれるのであれば何の問題もないのですが、人間が神の子であるがゆえに、そこは狙われますよね、闇の勢力に。
闇の勢力は、とても闘いやすい時を狙います。
- 人間の内の小さな粒子が孤立しているとき
- 根源の力とつながっていないとき
このようなときに、神の粒子の影響をブロックするためにあらゆる手を尽くし、人間の気をそらして、接触しないようにするのです。
ではどうすればいいのか・・・
闇の勢力に勝つには、そして、私たちひとりひとりが真理に気付くためにはどうすればいいのか、それをアナスタシアは神に問うていたのです。
私たちの内に神の粒子がきちんと存在しているとして、これらの粒子がいくつか結集して光を切望している場合や、たったひとつの粒子でも神との最大限の接触をもっていれば、闇の勢力はその人、そのスピリット、その理知を、征服することはできないといいます。
体に痛みを感じても、鎮痛剤でそれを封じ込め、自分を楽しませることに余念がない私たち・・・。神が届けてくれた痛みであるのに・・・。
人間というのは、そういうもろもろの真実もすべて知っているはずなのに、それを守ろうとしない。
そんな私たちですが、ある簡単なこと、それを純粋な意図で行うことができれば、大災害を逃れることも可能だとアナスタシアは言います。
それは何でしょう?
次回はその具体的な答えについてまとめていきますので、お楽しみに〜♪
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。