今、あなたの身体はどこか病んでいるところがありますか?
もしくは心を病んではいませんか?
おそらく全くないという人はいないでしょう。
あ、赤ちゃんはどうかな、エゴもプライドも有害な感情もない赤ちゃんは、病気という神からの警告とは無縁かもしれませんね、スーです。
本日もお越しいただきありがとうございます。
病気というのが、神とのコミュニケーションのひとつの手段だとしたら?
もっと真摯に受け止めて正確に理解しようとするかもしれませんね。
アナスタシアが語る病気についての真理がとても腑に落ちるなーと思います。
病気というものはポジティブ?
ときに、身体の病は、心が味わう苦痛にくらべて取るに足らないものであるかもしれません。身体を癒すことよりも、魂を癒すことの方がとても難しそうではありますね。
アナスタシアが体験したように、癒すべきではない肉身を癒してしまったばっかりに、その魂が抜け殻のように「無」になってしまうこともあります。
では、私たちは病とどう向き合えばいいでしょう。
アナスタシアとメグレ氏のやりとりにヒントがあるかもしれません。
病気は神と人間のコミュニケーション手段
肉身の病が生じるのは、
- 自然からの離脱
- 自らに許している暗い気持ちのせい
- より大きな苦痛に対しての警告
- その苦痛から救出するための仕組み
こういったものが原因であると、アナスタシアは言います。
では、この合図というか警告というか、なんらかのシグナルを送っている存在は?
「病気は、偉大なる知性ーーー神ーーーと人間との、コミュニケーションのひとつの手段、ひとつの仕組み。人間の苦痛は神の苦痛だけど、ほかに方法がない」
いかがですか?
神からの問いかけであり注意である「病気」、そう考えるとありがたいような気もしてきますね。
神が、愛しい我が子である人間に、
と、直接言えればいいですけれど…。
いや潜在意識を通じて言っているかもしれないですね、でも私たちは知性の声を聞こうとしないと、アナスタシアは指摘します。
「そこで知性は、痛みをとおしてあなたがたに語りかける。でも、あなたがたは鎮痛剤を飲んで痛みを止め、また同じ自分のやり方を繰り返す」
そうそう、そうですね〜。見事に言い当ててます。
神の思いを第三者ではなく本人が理解できることが大事
メグレ氏はアナスタシアの言葉に対して、そのまま疑問をぶつけます。
「じゃあ、君は結局、人は体調を崩しても、治してもらったり助けてもらったりしないほうがいいと思っているのかい?」
とにかく病気を治すことばかりに気を取られている私たちにとって、神の警告とどう向き合えばいいのでしょうか。確かに答えを知りたいですよね。
アナスタシアも、「助け」はもちろん必要だと言います。
しかし、その助けは、
じゃないといけないのです。
それが最も大切なんですね。
これは容易ではないでしょう。子を見る母親にとってもなかなか難しく、間違いを犯しかねません。
アナスタシアも、
「結局、痛みは、お互いよく知っているもの同士のプライベートな対話。第三者の介入はしばしば良い結果よりも悪い結果を招く」
と言っていますのでね。この“プライベートな対話”というのはもちろん、神と私たち個人のことですよ。
自分で自分の病を治す方法
病気という形で、神は私たちにコンタクトを取っている、そしてそれをしっかりと受け止め本質から改善しようとする人にだけ、素晴らしい結果が待っているということなのでしょうか。
起業家として成功を収めていたメグレ氏もまた、忙しさとストレスとで体のいろんな部分に病を抱えていたのでしょう。アナスタシアは一緒にいる間に、その病気を治癒してくれたことがありました。
「それじゃあ、なぜきみは、私の病気を追い出したんだい?きみは私に害を与えたって言ってるのかい?」
アナスタシアが光線を使ってその威力をメグレ氏に強烈にアピールするには、そういう風に本人に直接変化をもたらす方法が手っ取り早いですよね。
きっと彼女はその部位だけをわかりやすく正常に戻したのではないでしょうか。
「あなたがライフスタイルや、自分の周囲と自分自身にたいする姿勢を変えない限り、つまり、あなたの習慣をいくつか変えない限り、あなたの病気はすべて戻ってくる。そういうものがあなたの病気に原因だから。私はあなたの魂を害することは何もしていない」
耳に痛くないですか?
病院に行くほどではないけれど、整体や鍼などで身体を整えようとすることは珍しいことではありません。施術当日、もしくは数日間はすっきりと整った気分になりますが、気がつくとまた全く同じ症状が出ている…、なんていうことはざらですよね。
何も変わらないんです。
自分自身が変わらない限り。
そして、自分で自分のさまざまな病を治す方法もあると、アナスタシアは言うのです。
人間の体に生じる病の主な理由は、
- 有害な気持ちや感情
- 不自然な食事の日課
- 食べるものの成分
- 長期及び短期の目標の欠如
- 自分の本質と目的についての誤った考え
などにあるといいます。そして、第三者が介入しなくても確実にこれに対抗できるものがあるのです。
いろいろな植物を用いることとポジティブな気持ち
難しいですよね、病んでいるときのポジティブって…。
これができる人は確かに病気になんて打ち勝てそうです。「病は気から」このよく知られた古い言葉の中に実は深ーい本質があったのですね。
しかし、ほとんどの現代人はそれを簡単には呼び起こせません。
そんな時は、「思い出の助け」を借りるというのです。
「あなたの過去の中から、幸せで楽しい思い出を取り出す。それを利用してその時あなたが感じていた、感謝に溢れた温かい気持ちをよみがえらせるの」
さて、メグレ氏の最も楽しかった瞬間とはどんな思い出なのでしょうか…。
メグレ氏のポジティブ
アナスタシアの手を借りて、メグレ氏は過去にさかのぼってその瞬間を探し始めます。
そして、1本の小さな木が現れたのです。
愛されたシベリア桜の木
メグレ氏は記憶をたどります。
雨降りの市場
↓
みんなはとても楽しげに寒いなか苗木を買ってやっとこさ運んでいた。
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それを暖かい車の中からもの悲しい思いに沈んで見ていたメグレ氏。
↓
車から降りて歩いて歩いて歩き回った末に、小さな桜の苗木を3本買った。
↓
ドライバーが3本のうち1本をすぐ捨てたほうがいいと言った。根が短すぎるところで切られているから長くはもたないと。
↓
しかし、メグレ氏はそのまま持ち帰った。その1本というのはいちばん均整のとれた形のいいものだった。
↓
郊外の別荘の庭に、この3本の苗木を自分で植えた。根が短く切られた苗木には、掘った穴にほかより多めの黒色土を入れ、ピートモスと化学肥料もあげた。
ア 「あなたは化学肥料で助けてあげようとしたけれど、かえってそのせいで、その木の小さい根を2つ燃やしてしまった」
メ 「それでも、あれは生き残った!春になって木々が芽吹くころ、枝が生き生きしてきて、そこに小さな葉が現れた。そのあと、私はあの遠征に出かけたんだ」
ア 「でもその前に、2ヶ月以上もの間、あなたは毎日別荘に車を走らせた。別荘に着いてまず最初にすることは、その小さな桜の木のところに行くことだった。ときどきあなたはその木の枝をなでた。その枝に芽吹いた葉を喜び、水をあげた。木が風に折れてしまわないよう、支柱を地面に打ち込み、幹をひもで結び合わせた。
ウラジーミル、植物は自分たちにたいする人間の態度に、どのように反応すると思う?彼らは良い態度、悪い態度を感知すると思う?」
これこそが、植物の癒しのパワーの本質です。
そして、その植物の目的にはもうひとつ、とても大切なものがあるのです。
それは、
アナスタシアがダーチュニクのことに肩入れし、交信を続けているのにもそういう理由があったのですね。
自分たちの菜園を心からいとおしく思っているダーチュニクの周りには、真の愛の次元空間が形成されているのです。
そして、メグレ氏が植えて気づかってあげた、その小さなシベリア桜の木も同じですね。
たくさんの植物の中で、その1本の木だけを世話したメグレ氏には、この小さな木だけが、何も要求せず、偽らず、ただ氏に何かを返そうとしていることが直感的にわかっていたと、アナスタシアは指摘します。
それで、小さな桜の木は、いくつかの植物が力を合わせてやっとできることを、たったひとりでやろうとしたのです。
懸命に実らせたさくらんぼ
小さなシベリア桜の木は、
葉は、太陽光線が明けていく空に反射するきらめきを懸命につかまえようとし、
根は、自分を燃やしてしまう化学肥料をうまく避けながら、必要なものを地中から摂ることができ、
樹液は、ふつうより少し速く木の葉脈を流れた。
そしてついに、メグレ氏はそのほっそりした枝々に小さな花が咲いているのを見たのです。
ほかの苗木には花は咲いていなかったのに、この木だけが開花していたのです。
歓喜したメグレ氏は、なぜか気分がとてもうきうきしてきて、その枝をなでました。
その小さな木は、すでに自分の力の中にあるすべてを与えてしまっていたけれど、かつてない優しさに触れたその瞬間に、もっと返したいと思ったのです。自分ひとりの力で!
でも、人から受けたものにたいして返す力を、どこで得られるのでしょうか・・・。
長い遠征に出かけ、戻ってきたメグレ氏は庭を横切ってまっすぐに桜の木に向かいました。
歩きながら氏が食べていたもの、それがなんということか、市場で買った「さくらんぼ」だったのです…。
木のところまで来て、桜の木にも赤い実が3つ垂れ下がっているのを見たメグレ氏、疲れ切った様子で木の前に立って、市場のさくらんぼを食べ、核を吐きすてます。
そして、木から実をひとつもぎとって食べました。それが市場のさくらんぼより少し酸っぱかったので、あとの2つには手をつけなかったのです…。
「ウラジーミル、これらの小さな実がどれほどあなたにとって有益なものを含んでいたかをあなたが知ってさえいたら……。どれほどの愛とエネルギーを含んでいたか。
小さな木はあなたにとって益になるあらゆるものを、地球の深部と、広大な宇宙空間の両方から集めて、この3つの実に込めていた。
これらの3つの実を実らすために、この木は枝の1つを枯らしさえした。
あなたはひとつだけ食べてみて、あとの2つには手をつけなかった」
なんとも切ない悲劇のようですね…。
さくらんぼを食べながら帰ってきたメグレ氏は、まさかの喜劇ですが…。
しかし、もちろんメグレ氏は喜んでいたのです。そして、その喜びを大胆に表現してしまったのです。
チェリーキス
アナスタシアはメグレ氏に問います。
ア 「あなたはそのあとどうしたか憶えている?」
メ 「桜の木の枝をもう一度なでてあげた」
ア 「あなたはただなでただけじゃなかった。あなたは身をかがめて、枝についている1枚の葉を手のひらに載せてキスをした」
さらにですよ、さらに追い打ちをかけたんですよ、小さな桜の木に!
あれほどの愛を込めて熟成させたにもかかわらず食べられなかった実、では、次に木はメグレ氏のためにいったい何ができますか?
キスにふるえた小さなシベリア桜の木は、人間から受けたものを返すために、また宇宙にある光の次元空間に飛んでいったんです!
桜の木の想いと、
光の勢力の配慮と、
偉大なる創造主の決断、
それぞれが宇宙空間で途方に暮れ、ピュア過ぎるその熱烈な願望は、猛烈な勢いで自らを体現できるものを探そうとしていたのです。
そして、アナスタシアがここで立ち上がったのです!
「私はなんとかして木を助けて、木が願っていることをかなえてあげたいと思って、あなたの船に出かけて行った。それが誰にたいしてのものなのかはまだ知らなかったけれど」
この桜の木のためだったの!?
「誰が誰を助けているのか、助けられているのか、桜の木なのか私なのか、それを区別するのはとても難しい。宇宙ではすべてのものが相互に連結している。
あなたは現実に起こっていることを自分で受けとめ、理解しないといけない。
でも今は、あなたさえよければ、桜の木が現実化したいと願っていたことをやってみる。木に代わってあなたにキスしていい?」
メグレ氏は答えます。
メ 「もちろんいいよ。それが必要なことなら。それと、家に戻ったら、桜の木の実を全部食べるよ」
ア 「チェリー、これを感じて。あなたは感じ取れるはずよ。今私はあなたが望んでいたことをするわ。これはあなたのキスよ、チェリー」
長くなりましたが、こうしてメグレ氏の最大のポジティブが引き出され、かつこの奇妙なキスによって、かつて味わったことのない、とてつもなく晴れやかで陽気な感覚が彼を満たしたのです。
これこそが究極の癒しであり、自分自身による治癒なのかもしれませんね。アナスタシアという相手がいますが…。
まとめ
今一度、自分の体と心にある病める部分を見つめ直してみるといいかもしれませんね。
そして、病気だといって怖がったり払いのけようとするばかりでなく、なんとかポジティブな気分をキープして、自分自身で改善できることを見つけられるといいですね。
また、植物が人間のために存在しているのだとしたら、今身近に生きている木や草、花々に対してもう少し愛をもって接してみるというのも、癒しを体現できる近道かもしれません。
新しく何かを取り込むことよりも、まずは今自分の中にある矛盾や有害な感情を少しずつ取り除いていくことも、とても大事なことであることは確かです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。