アナスタシアの世界、光と闇の世界、技術優先の世界、いろんなことをちょこちょこまとめてきましたが、⑧の巻まできてしまいました、スー(@bacteria_suzu)です。
本日もお越しいただきありがとうございます。
まぁ、あまり需要がないテーマなのは自覚していますが、そのうち訪問者の方も増え、興味を持って下さる方がじわじわ訪れてくれることを願って、自分の浄化のためにもまだまだ書き続けていこうかな。
まだシーリズ1ですしね…。
さて、今回は育児、子育てについて、アナスタシアが語る「宇宙の真理」からいろいろヒントを得ていきたいと思います。
アナスタシアとメグレ氏の間に生まれてくる赤ちゃんもいることだし、自然にこの話題には力が入りますよね。
アナスタシアの口から衝撃の言葉が!
アナスタシアとメグレ氏の出会いから3日目に別れの時がやってきます。
ボートをつないだところまで一緒に歩く途中、休憩で立ち寄った草地でメグレ氏は自らの耳を疑うほどに思いもよらない言葉をアナスタシアから聞くのです。
「あなたはまだ彼を育てる事はできないの」
「息子はどんなふうに育てようか?」
何も知らないメグレ氏は、他愛のない会話のきっかけとしてアナスタシアに問いかけます。
そこにアナスタシアの言葉が強力な着火剤の役割を果たすのです…、
「わかってほしいことがあるの、ウラジーミル。
あなたはまだ彼を育てることはできない。
彼の目が初めて意識的に世界をとらえるとき、あなたは彼のそばにいないほうがいい」
”彼”とは、二人の間に生まれる息子のこと、息子ってもうわかってるとこもまたさすがですが、この言葉、さすがにちょっと同情しちゃいますね、メグレ氏…。
3日間のあいだに幾度となく取り乱したり怒り狂ったりしたメグレ氏でしたが、この時の彼の胸の内は、それはもう、烈火のごとく燃え盛っていてもおかしくないでしょう。
「なんだって?」
彼は彼女の両肩をつかみ、激しく揺すりました。
「君はいったい何を考えているんだ?いったいどこからそんなとんでもない結論が出てくるんだ?」
怒ってますねー。
「あなたは彼に何も与えられない」
妻との間には子供に恵まれなかったメグレ氏、ちょっと異常な状況ではありますが、
「父親になれる」
という欲しくてたまらなかったステイタスが手に入ったのです。
一旦この森を離れはするけれど、ここに再び帰ってきて息子と触れ合いたい、そう思うのはごく当たり前のことですよね。
それを見事に一蹴されて、プライドも期待や希望もワクワクした気持ちなどもめちゃめちゃにされたんです。哀れすぎます。
しかし、もちろんアナスタシアが苦渋の選択をしてこの言葉を投げかけたのも、一連の彼女の言動からすぐにわかります。
その言葉が意味することとは、
「彼にはあなたが理解している意味での物質的なものは必要じゃない。
彼は最初から全てを持っている。
幼いときから、彼はおびただしい量の情報を受け取って理解する。
だから彼に勉強をさせることは意味が無いのよ。
それは第1級の偉大な数学者を小学1年生のクラスに送り込むようなもの」
たしかに。
アナスタシアに任せた方が絶対賢い人間になりそうな気はしますよね。特に女性ならそれが簡単にイメージできるかと思います。
いつでも男性というものはちょっと見当外れな育児をする傾向が…ないですか?
「彼は全て自分で獲得できる」
- 見当外れのおもちゃ
- 新しい服
- 自動車やその他、価値があると思っているもの
これらは、『私は気の利く賢い親だ』と思って安心するために大人が必要としているにすぎないものであると、アナスタシアは言います。
「彼は何かほしいと思えば、全て自分で獲得できる」
そして、彼女は優しく静かに話し続けます、
- あなたが息子に伝えられる具体的で重要なことは何?
- 教えてあげられることは何?
- あなたがこれまでの人生で成しとげてきたことで、彼の関心を惹くことは何?
「そんなもんないでしょ?」と言われているようなもんですよね。
これは強烈で、メグレ氏を怒りで震えさせるのには時間はかかりませんでした。
「彼から見ればあなたは発展途上の存在」
ケンカ腰で言われた方がまだ救われますよ、この言葉は…。
彼女は常に冷静で優しいのです。これは相当罪ですね。
アナスタシアとともに生活するということは、宇宙の意味についてしっかりと理解を深め、真理を、なんの先入観もなしに自分の中に落とし込めるということですよね。
そうやって成長した息子が、果たして大人の男性としてメグレ氏を尊敬できるかどうか、私たちにも簡単に想像できますね。
「彼のそばにいるあなたは、彼から見れば発展途上の存在のように見えるはず。あなたはそんなことを望んでいないでしょう?
あなたは息子にまぬけだなどと思われたくないでしょう?」
もう、気づいてー!ウラジーミル!
ここまで言いたくないはずです、アナスタシアは。
でも、これくらい強烈な言葉を投げかけないと、中途半端に距離をおいてもよくないと考えたのかもしれませんね。
いかがですか?世のお父さん方。もちろんお母さんが優れているという話ではないですけど、男性と女性は何かが決定的に違うというのは、なんとなく感覚的にわかる気がしませんか?
では息子とは会えないのか?
さらに、アナスタシアはメグレ氏を絶望へと陥れてしまうことを言ってしまうのです。
「あなたが彼に近くなれる唯一の方法は、あなたの意図の純粋性を高めていくこと。
だけどあなたがたの世界にあって、意図の純粋性を高めるのは本当に難しい。
あなたは努力をしないといけない」
メグレ氏は破れかぶれの絶望の中で叫びました、
「つまりきみは、息子が生涯、私を知らないまま生きていくと言っているのか?」
「彼がこのことをしっかり理解して、決断をくだせるようになったら、あなたとあなたが住む世界について話そうと思っているわ。
彼がどうするか、それは私にもわからない」
これを聞いたメグレ氏の心境がとても正直に描かれていて面白いのです。
この美しく知的な世捨て人の顔を、あらん限りの力をこめて殴りつけたかった。
理解してしまったがゆえに、その内容が悲惨で希望の光が見出せなかったのかもしれませんね。
怒りと悲しみでもう自制が効かなくなってしまった彼は、そこからその怒りをののしりによって彼女にぶつけます。
最後には
「メス犬め!」
という決め台詞をはいて。
それくらいショックだったことはわかりますね。
育児についてアナスタシアが語ったこと
メグレ氏とアナスタシアは、タイガの森で何気なく「育児」について会話をしていたことがありました。
そんなこと、頭からは吹っ飛んでいたのでしょうけれど…。
しかし、なんとかこの難しい状況に自分を順応させるためにあれこれと思いを巡らし、そのことを心に蘇らせることができるのです。
彼女の万能さ、優しさをもう一度再確認したことによって、ようやく彼女に謝るというところまでいけました。
ほっ。
メグレ氏は最初、私たちの誰もが想像するように、アナスタシアはきっと子どもたちは自然と戯れ、自然の愛をしみこませることが一番大切というような答えを返してくるだろうと思っていました。
しかし、彼女が語った答えは、その論理の簡潔さと、哲学的思考の深遠さにより、メグレ氏を驚かせてしまうのです。
では、アナスタシアが語る子育てとはどんなことでしょうか?
新たに生まれた赤ちゃんは君主であり王である
技術優先の現代における誕生の瞬間には、自然界と宇宙が赤ちゃんに与えるべきものが、親の手によって削がれているとしたら…。
アナスタシアは言います、
「自然界と宇宙の意識が、新たに生まれた赤ちゃんを、自主独立した君主、王として認識する。
彼は天使のように純粋でしみひとつない存在」
産む方というのは必死なわけで、生まれてきた赤ちゃんに対して「宇宙」や「君主」などのキーワードを即座に結びつけることはなかなか難しいです。
でも、その真っ黒な瞳や、視点が定まらないのに何かを悟ったように瞬きをしない赤ちゃんを見ると、なんかゾクゾクするという経験はあります。
その理由がここにあったのかと思いましたが、
「まだ宇宙とつながり、開いたままの種に、宇宙は莫大な量の情報を奔流のように与える。
だからあらたに生まれた赤ちゃんには、神にも似た、宇宙で最も賢い存在になれる能力が備わっている」
みなさんはいかがですか?
この宇宙と赤ちゃんの崇高な時間、削いでいませんか?
いや、削いでいない人の方が珍しいだろうなと思います。
自然なお産というものが身近になったとはいえ、人工物が視界に入らない状況での出産はまずあり得ないですからね。
君主が奴隷になる瞬間
私たちはこういう風にしか生きてこられなかったし、この驚異の世界も今知ったばかりです。
たとえ、誕生の瞬間の重要さを理解できたとしても、それを実行するのは絶望的に不可能ではないでしょうか。
単純に自宅出産だからいい、医療の介入はダメ、そんな話ではないような気がします。
アナスタシアは、両親のやるべきことはあまりないと考えているようです。むしろ無駄なこと、しなくていいことばかりをやっていると。
「両親のやるべきことはただひとつ、純粋で自然なこの宇宙のことを彼にねじ曲げて伝えたり、宇宙の最も完璧な創造物から彼を切り離したりしないこと、ただそれだけ」
「宇宙の本質と人間存在の意味について気づくのに、地上に生まれてから9年間しか必要としない」
この短い間に、私たちが君主、天使とされる彼らにしていることって、あまりにも不当なことなのかもしれません。
赤ちゃんが最初に目にするものは天井という人工物、そこに見つけた母の乳房、これがこの世界のあるべき姿なのだなと思い込んでしまうと言います。
そして、私たちが、赤ちゃんが喜ぶだろうと思って差し出す音が鳴るオモチャを見て、赤ちゃんはその音について長い時間、意識と無意識の双方の領域で考えようとするのです。
さらに、赤ちゃんを布のようなもので包み込むと、彼はすごく居心地が悪いと感じて抵抗し、自由になろうと試みますが、もちろん失敗に終わります。
彼ができる唯一の抵抗が、「泣き叫ぶ」ことだけなのです。
抵抗して泣き、
助けを求めて泣き、
憤慨して泣く。
そのときから、天使であり王であるはずの彼は、まるで慈悲を乞う乞食や奴隷のような姿になってしまう…。
ここからは怒涛の、技術優先社会へまっしぐらです。
宇宙との繋がりであるはずの9年間は即座に失われてしまうのです。
その反面、
やっと彼が9歳近くなった頃、両親は自然界の存在について、もののついでのように話す。
まるでそれが、何か他の人口のものの付録であるかのように。
これで、人は真実に目覚めることができないまま、人生を終える日を迎えるのです。
自然界に育てられた子供とは
「アナスタシアのように自然界の中で宇宙の真理の通りに育てられた子供は、自然以外のほかのことに関しては全くの無知だろうね」
というとてもいい質問をメグレ氏はしてくれます。
「数学とか物理とか化学とか、そういった科学の分野もあるし、われわれの生活と社会現象に関する基本的な知識についてもまったく知らないということになる」
もちろん、アナスタシアの答えは明確ですよ。
「ひとたび宇宙の本質を知った人間にとって、そういうことはすべてとるに足らないこと。
もし彼が科学の分野で成功することを望んだり、その必要があると感じるなら、彼は、宇宙の根本について知らないまま研究を続けてきた人たちを、いともたやすく超えてしまう」
「技術優先の世界に住む人間は、いまだかつて自然界が持っていないものを発明したことがないの。
人間のつくった、どんな完成された機械も、すでに自然界に存在するものの不十分な模倣に過ぎない」
あらあら、技術ってなんなんでしょう。
技術しかないこの世界、完璧に作られましたね。
今さら森に行って住める人なんてほとんどいないでしょうし、自然のままに子育てができる環境はあっても、ただ世捨て人扱いされるだけ。
それに耐えられる人もそういないでしょう。
私たちには【君主】を扱うのは無理なのか…
決して絶望することはないです。
アナスタシアの夢には私たちみんなの意識改革が必要です。
森の奥から光線を使って、日々私たちにヒントを送ってくれているのです。
守るべきことを守れば、今からでも子どもたちが「宇宙の真理」を理解することも不可能ではないかもしれません。
その項目とは、
★子どもに何かを手伝うように頼むこと
- 頼むときは真剣に頼むこと
- 作業をする間、今何をしているかを話すこと
- 成功したら親も思いっきり喜ぶこと
- 2回目からはやりたいことを全部できる環境をつくり、強制も手直しもしないで見守ること
その一番いい例として、家庭菜園での話がありました。
「大事なのは、彼がたんにどの植物がどう生まれ成長するかを知ったり感じたりするようになるだけでなく、ものごとを深く考えたり分析したりするようになるということ。
こうした作業が脳細胞を目覚めさせ、彼の全生涯をとおして働きつづけるの。
だから彼は、こういった脳細胞が眠ったままでいる人々よりもずっと賢い、才能豊かな人間に成長していく」
★子どもと自分は同等の立場であると意識する
- 決して教え込むような説教調で話さないこと
- 何かを一緒に行うときは説明などは一切しないで、ただそれが自分も好きであると伝えるだけにすること
例えばこれを守りながら、子どもと一緒に星空を見上げてみましょう。
「彼は惑星たちと交信することで新しい情報をどんどん受けとったり、交換したりできる。
惑星からの情報は、まず彼の潜在意識に取りこまれ、そこからどんどん新しい考えや発見という形で顕在意識に現れてくる。
外見上はふつうの人間と何の変わりもないけれど、その内面はずいぶんちがっている」
天才と呼ばれる人は、こんな感じかもしれません。
人生の早いうち、幼い時に、両親に自由を与えられていたとか、まるで君主のように扱ってもらえたとか、そうすることで自由に自然界や宇宙と繋がれたのかもしれないですね。
まとめ
いかがですか?
絶望を感じましたか?
それとも希望を見出せましたか?
赤ちゃんのすごさってそれはもう誰もが知るところではありますが、ひとたび夜泣きが始まったり、思うように授乳できなかったり、助けてくれる人がいなくてワンオペ育児になったりすると、どうしても君主のように扱えなくなりますよね。
それは周りの環境やタイムスケジュール、大人の都合によるものかもしれませんが、大人だって本質を知らなければ決してアナスタシアのようには生きていけません。
でも、今日から今から、ちょっと意識を変えてみることは可能ですよね。
そうすることで家族の笑顔が増えたり、まわりの環境が良くなったりするかもしれません。
知って、共感して、行動する。
まずはこれに尽きるのかもしれません。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。