本当の癒しってなんでしょうね。
私は単純に子供の寝顔を見ているだけで心底癒されます、スーです。
本日もお越しいただきありがとうございます。
心を癒すというのは、意識的に癒そうとしてもなかなかうまくいかないのかもしれませんね。
毎日毎日子供たちにはいろいろ乱されますが、それでも1日の最後にこの寝顔を見せてくれることによって私は最大の報酬を受けているのかなと思います。
アナスタシアも、シベリアのタイガから様々な人々を癒しているそうです。
その癒しは身体への処置であったり、意識へのコンタクトだったりするようですが、効果はもちろん完璧に近いですよね、きっと。
しかし、施された方は当然それがアナスタシア発だということも知らないし、報酬など受け取るすべもありません。
でもアナスタシアはこう言うのです。
「もらっているわ、喜びを」
愛はあらゆるもののなかで最も強力なもの
シベリアのタイガで出会った不思議な女性、アナスタシア。その不思議さが、一緒に過ごしていくうちに何か現代社会の役に立つのかもしれないと思い始める著者のメグレ氏。
なんとかタイガから連れて帰れないかと思案し始めます。
そのためには、彼女が私たちの社会に住むことの意味と有益性を、本人に証明しなければなりません。
どの能力が現代社会に益をもたらすか?
現代にはびこる病、それはとめどないほどにあふれていますね。
もし、この病のほとんどを、瞬時にしかもなんの薬も器具も装置も使わずに治すことができたなら・・・。
そう考えたとき、メグレ氏はアナスタシアが本物の「金の成る木」であることに気づいたのです。
彼女は考えうるあらゆる病気を簡単に治せる能力をもっている。しかもいかなる診断を下すことなく、ただ単純に、病がすみついていた器官から、瞬時にその病を追い出してしまうのだ。
何らかの未知の方法によって、体内に蓄積されていた汚れを、そこに何らかの病があればそれも含めて取り除き、人間の肉身を清める。その人の身体に触れさえしないのだ。私自身それを体験したことがある。
彼女の持つ光線というやつですね。
- まばたきひとつせずにじっと対象を見つめる。
- 体が温まってくる。
- 両足からかなりの汗が出る。
- あらゆる毒素が体外に排出される。
そして、それを行う時の彼女の集中ぶりは完璧だといいます。
メグレ氏のビジネスプラン
アナスタシアのこの治療は、ほんの数分で終わります。
もちろんアナスタシアが求めない限り治療費はかかりません。
薬も手術も必要なくなるかもしれないのです。
- 医者に診断してもらう
- 場合によってはセカンドオピニオンも行う
- 鍼や気功に頼る人もいるかもしれない
- 薬、入院、手術、リハビリ全てにお金がかかる
- 時には何週間も何ヶ月も何年も費やす
- 予防医療も必要になる
こういった、発病したら当たり前につきまとう医療のあれこれが一切必要なくなったら?
これはこれで怖いですが・・・、きっと黙っていない存在がいるのは確実なので、アナスタシアに危険が及ぶのは目に見えています。
ところが、メグレ氏は計算をしてしまったのです…。
「彼女がひとりの患者に対して15分かけたとしても、ひとりにつき25万ルーブルとすれば、1時間で100万ルーブルになる」
しかも、
「これは我ながら素晴らしいビジネスプランだ!」
と盛り上がってしまい、アナスタシアに打診するのです。
『喜び』という報酬
メグレ氏は言いました。
「きみを一緒に連れていこうと思う。大都市に立派なオフィスを借りて、きみが癒しを行うことを宣伝するんだ。そうすればきみは多くの人にたくさんの良いことをしてあげられるし、その結果としてわれわれはかなりの収入を得ることになる」
気持ちいいくらい資本主義にまっすぐな意見ですね。
アナスタシアにそんな概念はありませんし、すでに人々をときどき癒しています。
そしてしっかりと報酬をもらっているのです。
「喜び」というかたちで。
誰にも気づかれないし、お礼も言われない、何ひとつ返してもらうことのない施しですが、それでも自分が喜べることが大切な要素なのですね。
このメソッドはよく知られているもの
メグレ氏はまだ諦めずに突き詰めていきます。
アナスタシアには、
- 癒すこと
- 自分の技術を磨くこと
- 経験を分かち合うためのセミナー
に集中してもらい、あとの細かいことは数人の秘書と事務員がやればいいと言います。
そのために、この方法について、この光線がどのように機能するのか、どういったメカニズムが作用しているのか、自分でわかっているのかを問います。
「もちろんわかっている。このメソッドはあなた方の世界でもよく知られているもの。医師たちや専門職の科学者たちはそれについて知っている。あるいは少なくともその有益な効果について感じ取っている」
アナスタシアは、誰にもできないような超能力を使っているのではなく、実はわたしたちの世界でもそれを実現可能にするくらい身近なものだと言うのです。
愛をもって治療する
現代の医療世界で、本当に愛をもって治療を行える医師というのはどれくらい存在するのでしょうか?
リアルに本当の愛で癒しているのは、お母さんやお父さんが我が子に対して看病している時かもしれませんね。
医師や科学者たちも気づいているのです。
「病院で、医師たちは患者の気分を改善しようとして、いろいろと励ましの言葉をかける。患者が落ち込んでいると病気はなかなか改善せず、薬も効かないけれど、愛をもって治療すると早く快方に向かうということに、彼らはずっと以前から気づいていた」
そうアナスタシアは言います。
ではなぜ、誰もこうした事実を分析解明して、その癒しメソッドをアナスタシアのように高いレベルになるまで開発しないのでしょうか?
「多くの科学者がそのための努力をしてきている。ヒーラーと呼ぶ人たちがこの方法を用いていて、ある程度の効果を得ている。
イエス・キリストも聖人たちも癒しを行うときにはこのメソッドを用いた。
聖書には愛について多くが語られている。なぜなら、愛は人間にたいしてとても有益な影響をもたらす本質だから。
愛はあらゆるものの中で最も強力なもの」
この強力な愛の力を阻害し、ほんの少ししか効果を得られないないのはなぜでしょうか?
答えは簡単でした。
「私はここで、お金をとらずにやる」
恨み、憎しみ、いらだち、嫉妬、羨望……そのほかもろもろ、そういった感情は人間を弱くすると、アナスタシアは言います。
「ウラジーミル、私の家、私の場所はここよ。ここにいるからこそ、私は私の運命を成就できる。
ふるさとほど人を強くする場所はない。
そこは両親によって生み出された愛の次元空間だから。
私は、私の光線で、遠くからでも同じように身体的な苦痛を取り除くことができる」
この言葉で、人を癒すということのアナスタシアの考えはよくわかりますね。
しかし、メグレ氏の頭には何があったのでしょう?まだまだビジネスプランを諦めません。食い下がりませんよ〜。
「よし、わかった。行きたくないのなら、遠くから癒しをしてあげて。癒しを受けたいと思っている人たちがどこに来ればいいか、その場所については君と私とで話し合って決めればいい。
彼らはお金を払い、ある特定の時間に君がその人たちに癒しをほどこす。前もってスケジュールを立てておいて。
どうかな? この案」
アナスタシアのため息が聞こえてきそうですね…。
「ウラジーミル、あなたがお金をたくさん欲しいと思っているのはよくわかるし、実際、そうなる。私があなたを助ける。ただ、そのためにそんなことをする必要はないわ。
あなた方の世界ではヒーリングにお金をとる。それ以外に方法がないから。でも、私はお金をとらずにやっていきたい」
さらに、アナスタシアが経験したことからもっと深い「癒し」についての考察があるのです。
それをもって、彼女は次から次へと機械的に癒しを行うことはできないと言い切るのです。
癒しが、時にその当人にとって「害」になるからだと…。
あなたはこの持論をただナンセンスだと一蹴できますか?
最もふさわしいときに死ぬことができず、勝手に身体を癒されて元気になってしまったら?
その話はシリーズ第2巻の本の中に詳しく書かれているので、興味があれば読んでみて下さいね。
まとめ
この時は、まだタイガの森に踏みこんだ最初の時ですから、メグレ氏のこういった思考も当然と言えるかもしれません。
自分の常識がどんどん覆されるという、自分でも追いつくのに必死な状況だと言えそうですよね。
人を癒すことにお金はいらない、自分の喜びとなるから。
今のこの世界の中で、これを堂々と言える人、それはアナスタシア以上の魂の持ち主かもしれませんね。
我が家の娘たちは、すでに私へのふみふみマッサージをポイント制度にしてますから…。
その代わり無償で天使の寝顔が3つも拝めるので安いもんかもしれません。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。