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アナスタシアにしろ神にしろその実像を目撃することに意味があるのか、いやない㊲

アナスタシア本響きわたるシベリア杉37 アナスタシア

お久しぶりです。この出だし何回目?

アナスタシア本について純粋にまとめていきたい気持ちが湧いてきたので、久しぶりに純粋にまとめていきたいと思います。スーです。

本日もお越しいただきありがとうございます。

前回の本のまとめを振り返ってみたらまだ第2巻の途中だったとわかり、湧いていた気持ちが一瞬しぼみかけたのですが、まとめを読んでいると自分で書いた文章なのに誰か他の人が書いたように思えるくらいよく書けているなと感心したので、この自分がさらにこの先をまとめていくとどんな風に仕上がるのか見てみたいという純粋な興味まで湧いてきた次第です。

ところで、今現在は私は第7巻を読んでいます。

完全にストップしていたアナスタシア読書ですが、ここ半年で私の中の何かが動き出し、5巻から再開した読書が進む進む。

あの青い球体ってそういうことなのか!とか、
6人のね、あれね、こういうことだったのか!とか、
今だからこそ、それはそれは乾いたスポンジのようにグングン吸収できているのです。

ま、単純におもしろいのです。

さて、覚えていますか?
自暴自棄からの這い上がりを経て、アナスタシアの初版本完売による印税も入り少しはマシな生活を送るようになったと思われるメグレ氏ですが、突然現れたアナスタシアの祖父とまだ不安を抱えながら話している様子を。

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今のあなたは仮相?それとも実相?

アナスタシアが実在しているか否か。

シリーズ本を読んだ多くの人が抱くシンプルな疑問ですね。

もちろん私もそこに囚われた時期がありました。

そこで祖父の言葉が真実味を帯びてこう響くのです。

「人々はそんなことをたずねてくるはずがない。彼らはその本と接した瞬間に彼女を感じる。彼女はその本の中にも存在しているから。仮相に生きる人間はそういう質問をするが実相の人間はしない」

響きわたるシベリア杉「超常現象」より

物質社会、エビデンス優先世界に生きているとどうしても実像を追いたくなりますね。

それがあって初めて信じられる、ということありませんか?

そんな気持ちがあってもいいと思いますが、まずは本と接したときの自分の反応を素直に受け入れたらいいですよね。

嘘かほんとかわからないけど確かに感じるものがある。それならそれでいいですよね。

実像を追ってどうなるのでしょう?

そんな暇があったら本を読み進めていった方がどれだけ有益か分かりません。それはどんな本に関してもそう思います。

技術優先世界が意図して創り上げた単なるイメージ

メグレ氏と祖父が座っているベンチから見える二人の若い女性。

この女性たちについてさえも、メグレ氏からすると紛れもなく実相なんだけど祖父からしたら仮相なのです。

「私は完璧にほんものの人々について話しているんです。あの二人の若い女性のような」

祖父「あのタバコを吸っているほうは、本物じゃないと思う」

えーっと・・・ちょっと意味不明ですね…。ではもう少し解説してもらいましょう。

「彼女は誰かの指図に服従して、その指図どおりのイメージを自ら作り上げているんだ。 ー中略ー 彼女の外観すべてが、実相の彼女にマッチしていない。他の人々によって決められた思いや形が、実相の彼女を力で抑えつけている。この架空の姿は魂をもたず、生きた魂を遮断している。彼女の魂はこのイメージの中に幽閉されている」

響きわたるシベリア杉「仮相の人々」より

もちろんこう説明されたところで、それが本当かどうか判断できないと、いつものように素直に反応するメグレ氏。

それならと、祖父はある行動に出ます。

その人の仮相を見るのではなく実相に焦点を当てると・・・

タバコの女性から50センチと迫った距離で、祖父はじっと彼女の顔を見つめはじめたのです。

そしてこう言いました。

祖父「タバコは右手に持ちなさい、お嬢ちゃん。それは右手でもつようにしないといけないよ」

その後彼女が取った態度とは?

タバコを右手にもちかえた・・・だけでなく、彼女の顔が突然全く変わったのです!
高慢さが消え、彼女の中の何もかもが変わったのです。その顔も態度も、声のトーンまで全く違ったのです!

タバコ「やってみるわ、おじいちゃん」

祖父「子どもは産むべきだよ、お嬢ちゃん」

タバコ「私ひとりではとてもむりなの」

祖父「彼は帰ってくるよ。行って、婚約について考え、赤ちゃんについて考えなさい。そうすれば彼は帰ってくる。行きなさい。お嬢ちゃん、急がないといけない」

タバコ「そうするわ」

間近でこの一連のやり取りを見せられると納得するしかないですよね。
しかしメグレ氏はこれを催眠術か何か神秘主義的なものと混同します。

「催眠術ではないよ、ウラジーミル。それに、神秘主義的なものは何も含まれていない。これは相手にたいする深い観察からきているのだよ。その人の本質を観察する。それを覆っている人工的なイメージではなくてね。周りの人が、その人の仮相を見るのではなく、実相に焦点をあてると、その人の本質である自己は即座にそれに反応し、力を回復する

響きわたるシベリア杉「仮相の人々」より

これって、あのメンタリストの人がやっている事に似てませんか?

実相に語りかけるから響くということ

焦点をあてるところを意識して深い観察を心がけると、見えてくるというよりはその本質の方が自ら反応し勝手に変化するということですよね。

神秘的に思えることって案外こういう論理性がちゃんとあるのかもしれませんね。

祖父が観察によって導き出した点は

  • タバコを左手で持ちさらにその同じ手で財布を触っていたことから左利きであると断定
  • 両親はきっと右手でやることを説明していただろうと推測
  • きっと両親と一緒だった時は幸せだった
  • 彼女の視線が小さい女の子と手をつないでいる男女に引き寄せられていた事に気づいた

以上のことであり、それを踏まえて語りかけると相手も瞬時にそれに応えるということです。

祖父は、彼女がまだ幼くて、まっすぐで、押し付けられたイメージに覆われていなかった頃に、彼女の両親が使ったと思われる声やトーンになるべく近い感じで話そうと努めました。

さらに、彼女の妊娠まで言い当てていて、メグレ氏は驚きます。

「彼女は妊娠している。すでに1ヶ月以上にはなっている。お腹の子はエイリアンのイメージなど必要としていない。この女性の中にいる幼い女の子はその子を本当にほしいと思っていて、女の子と仮相の彼女は熾烈な戦いをしている。だがもう、幼い女の子が勝利を収めるだろう」

響きわたるシベリア杉「仮相の人々」より

なぜわかったのか、そこは具体的に示されていませんが、とにかくシンプルに焦点を当ててからしっかり観察することが肝なのでしょうね。

これはもしかしたら私たちも今すぐに試すことができる知恵かもしれません。

まずは一度、自分の実相と外観がどれだけマッチしているかをよーく観察してみたくなります、よね。

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神を目撃することへの執着

創造主である神の存在を、このアナスタシアシリーズで納得できたとして、
あなたは神の姿を見たいと思いますか?

おそらくそんなことに執着する人は少ないと思いますが、メグレ氏はどうしても実像を目にしないと心底信じることが難しいようです。

というか、知ったかぶりで見なくてもいいと言い切ってしまう人に比べて、徐々にクソなプライドを手放せていっているなと思わされますね。

姿というものがあるのかないのか、神の似姿が私たち人間であるというなら、ちょっと興味は湧きますよね。

神の意識が速度を変えて私たちに合わせたとしたら

祖父の例え話がとても分かりやすかったですね。
サイクリストと車輪のスポークを使ったたとえが。

大まかに言うと、

サイクリストが自転車をこいでいるときは車輪のスポークは見えない。
でも私たちはそこにスポークがあることを知っている。
回転の速度がそれを見えなくしている。

サイクリストがもっとゆっくり自転車をこいだり、こぐのをやめて止まったらスポークははっきりと見える。でもサイクリスト自身は倒れてしまう。

私たちにスポークを見せるためにいちいち動きを止める、そのことでサイクリストは目的地に辿り着けなくなる。

このことが一体何をもたらすのか?

それでもまだ、一度でも神を見ることができたら、とのたまうメグレ氏にもっと日常的なたとえ話をしてくれます。

祖父「意識の速度が遅い人と会話をするときに、きみはいらだちを覚えないかい?彼に合わせて自分の意識をスローダウンするのは、苦痛にならないかい?」

「たしかに。バカに合わせるには自分がバカにならないといけない

祖父「神にとっても同じなのだよ。われわれが神を見るためには、神がわれわれに合わせる必要が出てくる。その意識の速度をわれわれのレベルまで下げ、われわれと同じにならないといけない」

結局、神の意識レベルと同じくらいの意識速度を保てるような人は、神を見たいとなどという発想が起こらないと思いますよね。

しかし、いつの時代も、神という存在を掲げて民衆をコントロールしようとする宗教が発生します。

そしてメグレ氏のように「神の姿を拝んでみたい」という大衆心が顔をのぞかせます。

そこで、神が神の息子たちを世に遣わすと・・・。

「神の息子は神でもなんでもない!」と言って十字架にかける

信じない人たちは、奇跡が起きても納得しない。

なるほど、その通りかもしれませんね。
自分のうちにある奇跡的な神の一粒にさえ気づけないのだから、外側に『正解』を求めて、その『正解』も自分の意識のレベルに合っていないと認められないということなのでしょうか。

神の息子として遣わされる存在にはただひとつの役割があるといいます。

「自分の意識の速度を遅くすることによって、語る言葉をとおして人間の気づきのレベルを上げるということだ」

そして、それを実行するということは大衆にとって不可解な存在になるというリスクが伴うわけです。

「お前は神ではないし、神の子でもない。偽預言者だ。奇跡を起こしてみろ、さもなければ十字架にかける」

そう言われていちいちわかりやすい奇跡を起こしたとしても、かえって惑わされた民衆はこう言うのでしょうね。

「闇の勢力の仕業を焼き尽くせ!」

と。
そう叫びながら、創造主による奇跡を火で燃やしてしまう・・・。

それでも言葉で語るだけでは人々の意識は変わらない

朝には太陽が昇り、夜には月が出る。
草の中の虫たちや木々、足元で動き回り、青い空に飛んで歌う存在。

「この一本の木よりも完璧なメカニズムをいったい誰が発明できる?これは神の意識のほんの一粒にすぎない」

そして、私たちはこれらをただ見るだけではなく、感じ、理解することができず、奇跡に満ちた森羅万象をゆがめたり破壊したりしてしまう…。

いくら神が息子を遣わして語る言葉によって人々の気づきのレベルを引き上げようとしても、それだけでは無理があるのです。

「結果はどうです?われわれの周りには、うんざりするほど多くの不幸な運命が転がっていますし、地球規模の大災害だって目にするかもしれないんです」

祖父「まったくそのとおりだ。言葉は魂から発せられていないとき、言葉と魂を結ぶ糸が切れているときは、むなしく平凡で、個性を持たない。私の孫、アナスタシアは、それぞれの言葉にたいしてだけでなく、ひとつひとつの文字の音色にたいしてイメージを創り出す能力を持っている」

祖父「彼女はすでにそれをすべて分かち与えはじめている。そもそも、きみでさえ本を書くことができた」

祖父「霊的指導者たちがこの本に接する機会さえあれば、これらのすべての現象は何倍にも増えて現れるはずだ。きみにとってはたんなる言葉でしかない部分にも、彼らは生きたイメージを感じ、彼らの中でパワーはさらに増してくる」

響きわたるシベリア杉「なぜ神は誰にも見えないの?」

アナスタシアと、人間の姿をした神の息子たちと、霊的指導者たち。
そういう能力を獲得している人たちによって人間の精神が闇に打ち勝つようになる、と話す祖父の言葉が翻ってメグレ氏の無力さを表現しているかのように聞こえてしまいますね。

当時ちょうどメグレ氏の中で悶々としていたことにも繋がる発言だったようで、つい反応しちゃったんですよね・・・。

「彼らはそれを感じるが、私は感じない?私はまったくの鈍感人間というわけですか?それなら、なぜ彼女は私に話したんです?彼らではなくて」

わかります、こんな風に切り返す気持ちがとてもよくわかります。おじいさま、どうか傷口に塩を擦り込まないでくださいと祈る気持ちが湧きますね。

祖父「きみは聞いたことをねじまげたりできないし、そこにつけ加えたくなるようなものももっていない。白紙の上でこそ、書くことは明確になる。だがね、きみの意識でさえも次第に速度を増してくるんだよ」

はい、そういうことですよね。メグレ氏だからこそっていう、さすがの神の采配と深く頷ける見解です。

だけど、繊細な元実業家は絶賛悩み中のことについて祖父に聞いてみるのです。

「信者たちから先生と呼ばれているロシアのある宗教指導者が、『アナスタシアについて書かれた本を読みなさい。きっと感動しますよ』と言ったんです。そして多くの人たちが本を買いました。 ー中略ー もうひとつちょっと微妙なことがあるのです。彼はこの本については好意的によく話をし、アナスタシアについてもそうだったのですが、私については『彼は男らしい男ではない』と言ったんです。『アナスタシアに会ったのは男らしい男ではない』と彼はいいました」

この、今世紀最大にして最重要バイブルとも言える『アナスタシア』の作者であるメグレ氏、彼を取り巻く環境で、当然この宗教指導者のみがこんなことを言っているのではないと容易に想像できます。

いろんな方面から同じようなことを投げかけられているのでしょうね。

しかし、アナスタシアがメグレ氏を選んだということは揺るぎない事実です。そしてそれは間違いでも失敗でもない、完璧に描かれている構想の中に必要だった人物であるのです。

全世界、全地球の人々の意識を上げていくという構想を描いているアナスタシアにとって、なぜメグレ氏だったか、それは祖父や曾祖父にとっても不可解だったといいます。アナスタシアの頭がおかしくなったのではとさえ思ったらしい…。

アナスタシアが創出した文字の組み合わせ

祖父や曾祖父でさえ、アナスタシアの意識スピードには叶わない。

アナスタシアが1秒で生み出すものを、最初から最後まで通して考えるのに数ヶ月かかる。

そんなアナスタシアがメグレ氏と話すときはどうやっているのでしょう?バカに合わせるには・・・?

祖父「最近になってやっとわかった。彼女はきみと話している間、自分の意識を止めていなかったんだ。じつは逆に、その意識の速度を速めていた。つまり、加速してそれをイメージに変換していた」

この方法を考案することによって宇宙に新たな法則を創出したといいます。

しかもそれは、いまだかつて誰にも知られていなかった純粋で偽りのない愛の力を用いていたに過ぎないということ。

愛はいまだに、創造主のもつとして残されている。

彼女はその愛の、もうひとつ別の偉大な広さと力とを明らかにしてくれた。

響きわたるシベリア杉「なぜ神は誰にも見えないの?」

さらにアナスタシアの意識の速度をもってすれば、一瞬のうちに、真理すなわち存在の本質を感知し、気づきを得ることができる。

そこでさらに創出した文字の組み合わせがこちら、

『人々に教えを説くのはもうたくさん、アダムとイブのりんごで彼らを惑わすのはもうたくさん。彼らには感じさせないといけない。そう、感じること!昔、人間は何を感じていたのか。つまり、人間として何をすべきか、何をすべきでないかを

響きわたるシベリア杉「なぜ神は誰にも見えないの?」

アナスタシアはすでに創造し、それを多くの人々の内に展開させようとしている、というか展開している。

それが始まっている証拠や、人々がどういうふうに変わっていくのかということを目撃することにはもはや意味はないのですよね。

祖父「ウラジーミル、きみだよ、きみ自身のことを考えてみたまえ。きみはどういう人間だった?そして今、きみはどういう人間になっている?ウラジーミル、プログラムの原型はきみの内で展開され、彼女の魂は人々の内に明らかに示されている。プログラムの原型がきみの周りのイメージを変えていくにつれて、きみの内面の世界は変わりはじめている。 ー中略ー それがなぜ起こっているのかについて思いを巡らしはじめると、喜びは消え、あちこち掘り返して情報を捜し回るのにやっきになって、結局は何も得ず何も変わらないということになる」

そう、感じること!
人間として何をすべきか、何をすべきでないか!

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まとめ

アナスタシアが私たち読者の内に明らかにした魂とは、いったいどんな花を咲かせるものなのでしょうね。

私は、メグレ氏のようにねじまげず何もつけ加えず白紙の状態でアナスタシアのことを書けてはいませんが、ずっとアナスタシア本から遠のいていたからこそ感じられることがあります。

それは、本の中に確実に何かがあるということ。そして、読んで感じてまとめていくという作業に時間をかけている間はその何かと触れ合えているということ。

他のどうでもいいことに執着する時間や外側の目新しいことに気が逸れていくという無駄が省かれていいですね。

しかし気をつけないといけません。
まとめを書いているとどうしても、正しく解釈をしなければという思いに駆られてしまいます。

そんな時は一旦手を止めて、空や木々や草花や生き物たちの美しさをただ感じる時間を作りたいですね。

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

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